創業者からのメッセージ

会社の方針

抗体医薬が事業の中心です。バイオテックベンチャー企業として最も得意な分野にフォーカスします。そのために、優れた治療標的を探索し、薬効・物性ともに優れた抗体医薬のためのリード抗体を作製します。リード抗体を早期に製薬企業に導出することを目指します。抗体医薬分野においては、研究開発初期段階で製薬企業に導出するのが世界的なトレンドです。標的の探索からリード抗体の作製までが最もイノベーションが必要な部分です。我々は抗体医薬分野において独創的な技術開発を絶えず行い、抗体医薬分野におけるパラダイムシフトを目指しています。すぐれた標的分子に対する薬効の高い抗体を作製し、製薬企業に導出することにより、理想的な創薬サイクルの実現を目指します。癌などの難治疾患に苦しむ患者さんの元へ、優れた治療薬を速やかに届けることが目標です。病に苦しむ患者さんのために、我々は努力を惜しみません。


創業者からのメッセージ

CEO

画期的な癌治療薬を生み出すことを目標にこれまで研究を進めてきました。大学院卒業後はニューヨークのメモリアルスローンケタリング記念癌研究センターで、癌ウイルスの増殖の仕組みを研究しました。この時に、分子生物学分野における抗体の重要性を認識しました。モノクローナル抗体の作製をブロンクスのアルバータアインシュタイン医科大学に出向して行ったのが、私と抗体の最初の出会いです。その後、理化学研究所では酵母ゲノム解析やヒトゲノム解析研究に従事しましたが、継続的に抗体作製技術をブラッシュアップしてきました。抗体は体内で日々生まれる癌細胞の排除機構において中心的な役割を担っています。癌細胞の排除の役割を担っている抗体を、遺伝子工学技術により大量に作製して投与するのが抗体医薬による癌治療です。従来の低分子の制がん剤の開発は大規模なスクリーニング施設を有する製薬企業が1000億円以上の費用をかけて行われるのが通例です。一方で、抗体医薬の分野では、細胞膜上の標的分子(癌抗原)を見つけることができ、さらにその抗体を作製できれば抗体医薬を生み出すことが可能です。このようなことから、抗体医薬の分野は小さなバイオテックベンチャー企業でも十分取り組むことが可能です。実際、欧米では抗体医薬の研究のほとんどが小さなバイオテックベンチャーで行われでおり、研究開発初期段階でメガファーマが抗体医薬のためのリード抗体を導入するのが通例となっています。私がゲノム解析研究に従事した理由は、ヒトゲノム解析完了後の創薬戦略を見据えてのことでした。全遺伝子の塩基配列が明らかになれば、その配列情報を活用して、癌細胞で特異的に発現している標的分子を見つけることが可能になります。実際、21世紀の生物学の最大のイベントともなった全ヒトゲノム解析プロジェクトにコミットしたことは、その後の研究開発を進める上ではたいへん役立ちました。21世紀を迎えDNAマイクロクロアレイ技術が普及し、現在では、遺伝子発現解析データはインターネット上にふんだんに存在しています。このことは抗体医薬の標的分子の探索が極めて容易になったことを意味します。現時点で、優れた抗体医薬ができるかどうかは、癌細胞の治療標的に対する抗体作製ができるかどうかにかかっています。抗体医薬の標的が不足しているとよく言われますが、実際にはそのようなことはなく、抗体作製技術の限界から、標的分子が枯渇したのが実際におきていたことでした。オーダーメードメディカルリサーチでは、この課題に取り組みました。その結果、従来、困難とされていた膜タンパク質の抗体作製をLIMAXYS法の確立により可能としました。細胞外領域の大きな膜タンパク質のみが抗体医薬の対象であったため標的分子が枯渇していると言われていましたが、その状況をドラスティックに改善することができました。これまでの、せいぜい20種程度の標的から、約5600種とも言われる全ての膜タンパク質にまで抗体医薬の対象を広げることができました。さらには、従来の抗作成技術によりさまざまな抗体が作製されている水溶性のタンパク質についても抗体作製法を大幅に改善し、既存の標的分子に対しても、格段に高い結合力を有する抗体を作製することが可能となっています。

癌治療薬の創生が私のライフワークであることもあり、癌領域が我々の最優先疾患領域ですが、抗体医薬の応用分野は癌治療だけにとどまることはありません。国内外の製薬企業と協力して他の疾患領域についても優れた抗体医薬を生み出していきたいと考えています。治療のすべがない疾患に対する抗体医薬の研究開発を進め、難治疾患に苦しむ患者さんに希望をもたらすことに会社一丸となって取り組んで参ります。

我々は研究開発のネットワークを構築していくことを重視しています。膨大な臨床サンプルを蓄積している福島県立医科大学などの医療機関、さらに、若い大学院生が従来の常識にとらわれずに研究を進めている東京理科大学大学院基礎工学研究科生物工学専攻などのアカデミアとの連携を重視しています。小さな会社が継続的にイノベーションを生み出していくためには、研究開発ネットワークの構築が極めて重要であると考えています。  

株式会社オーダーメードメディカルリサーチ

創業者・代表取締役社長

薬学博士

村 上 康 文


会社沿革

2012年4月
株式会社オーダーメードメディカルリサーチ創業。東京理科大学の野田キャンパスに隣接した学生用のアパートの1室からスタートしました。
2013年
参天製薬株式会社、帝人ファーマ株式会社と提携しました。
2015年4月
東大柏ベンチャープラザに入居し、本社を移転しました。
2016年9月
研究開発拠点を東大柏ベンチャープラザに統合しました。